成分

ヴィーガン化粧品:製品ラインを開発する前にブランドオーナーが知っておくべきこと

ヴィーガン化粧品には、文書で裏付けられた成分の由来、管理された生産、そして適切な認証が欠かせません。製品ラインを開発する前に、ブランドオーナーが確認すべきポイントを解説します。

8分で読めます執筆:Hansolbio

実験台の白いフロストボトルの横、透明なガラス器に入ったオリーブ、米ぬか、サトウキビ、シアナッツ

ラベルに「ヴィーガン」と記載するのは、一見簡単に思えます。動物由来の成分を使わなければよいだけだからです。しかし実際には、ヴィーガン化粧品は、すべての原料、すべての加工助剤、そして製造ラインそのものにまで及ぶ、サプライチェーン全体にわたる訴求の上に成り立っています。これは、ヴィーガンスキンケアのプライベートラベルラインを計画している場合でも、単一のSKUを計画している場合でも同じです。

また、主要市場には、拠り所となるヴィーガンに特化した法的定義もありません。韓国の化粧品法は「ヴィーガン」を定義しておらず、EUでは、ヴィーガンの訴求もほかの化粧品の訴求と同じく、真実性やエビデンスによる裏付けを含む共通基準に基づいて判断されます。いずれの場合も、立証責任はブランド側にあります。

本ガイドでは、ヴィーガンの製品ラインを開発する前に確認すべきことを解説します。

化粧品における「ヴィーガン」の意味:クルエルティフリーと同じではない理由

「ヴィーガン」と「クルエルティフリー」はよく並べて使われますが、それぞれが答える問いは異なります。

  • ヴィーガンは由来に関するものです。製品に動物由来の成分、副産物、誘導体が含まれていないことを意味します。
  • クルエルティフリーは試験に関するものです。製品とその成分について、動物実験が行われていないことを意味します。

動物実験は、一部の市場では規制の対象にもなっています。EUの規則は、化粧品の最終製品および化粧品原料について動物実験を禁止しており、動物実験が行われた製品や原料をEU域内で販売することも禁じています。韓国の化粧品法は、動物実験が行われた化粧品、または動物実験が行われた原料を使用して製造された化粧品の流通を禁止しています。ただし、輸入国の法令で求められる試験など、定められた例外があります。

たとえば、ミツロウを使用したリップバームは、ヴィーガンではなくてもクルエルティフリーである場合があります。The Vegan Societyのトレードマークなど、一部のヴィーガン認証は、由来と試験の両方を対象としています。

成分スクリーニング:隠れた動物由来成分

動物由来の成分の中には、専門的な名称に隠れていたり、サプライヤーによって由来が異なったりするものがあります。名称に頼るのではなく、すべての原料について、由来を示す書面の資料を求めましょう。確認しておきたい原料には、次のようなものがあります。

  • ラノリン、ミツロウ、ハチミツ、ローヤルゼリー、プロポリス
  • 赤色の着色料であるカルミン
  • コラーゲン、ゼラチン、ケラチン、シルクプロテイン
  • カタツムリ分泌物ろ過物、乳由来成分
  • スクワランとスクワレン(植物由来の場合もあれば、サメ由来の場合もあります)
  • PDRNをはじめとするDNA系成分
  • グリセリン、ステアリン酸などの油脂誘導体(植物性油脂からも動物性油脂からも製造される場合があります)
  • 製造方法によっては、一部のヒアルロン酸

香料成分、着色料、乳化剤、そして原料の製造に使われる加工助剤も確認の対象です。

製造管理

ヴィーガン化粧品メーカーを選ぶうえでは、フォーミュラと同じくらい管理体制が重要です。たとえば、The Vegan Societyのトレードマーク基準では、合理的に実行可能な範囲で交差汚染を最小限に抑えることが企業に求められています。ヴィーガン製品の生産前には製造ラインを徹底的に洗浄しなければならず、ヴィーガンではない製品と施設を共用する場合には、ヴィーガン製品を先に生産することを同協会は強く推奨しています。

生産を確定する前に、OEM/ODMパートナーに次の点を確認しましょう。

  • 共用のタンク、ライン、充填設備は、バッチ間でどのように洗浄されていますか?
  • ヴィーガン製品のバッチを先に生産できますか?
  • ヴィーガン原料はどのように識別・保管されていますか?
  • 認証機関とはどの書類を共有できますか?

ヴィーガン化粧品の認証:選択肢と審査内容

ヴィーガンの訴求とヴィーガンのロゴは、同じものではありません。真実に基づく訴求は自社の書類を根拠にできますが、認証マークは、その認証制度からライセンスを受けた場合にのみ使用できます。ヴィーガン認証化粧品を目指す場合の選択肢には、次のようなものがあります。

  • The Vegan Society(英国)。動物由来の製品、副産物、誘導体を一切認めず、企業自身による、または企業の委託による動物実験も、法令で義務付けられた試験を含めて一切認めていません。交差汚染への対策についても基準を定めており、毎年更新が必要です。
  • 韓国ヴィーガン認証院。ほかの製品とあわせて化粧品も認証しています。肉、卵、乳、ゼラチン、昆虫、甲殻類・貝類、ハチミツ、ローヤルゼリーなどの原料を使用した製品は申請できません。認証書は製品名とフォーミュラごとに発行され、品目によっては動物DNAの分析が行われる場合があります。
  • V-Label。スイスで創設された、化粧品を含むヴィーガン製品およびベジタリアン製品向けの認証マークです。そのため、取得するライセンスがヴィーガンの基準を対象としているかを確認しましょう。

基準はそれぞれ異なるため、各基準の全文に目を通し、ターゲット市場や小売パートナーが認めているものを選びましょう。これらの制度は個々の製品を認証するため、SKUが1つ増えるごとに申請も1件増えます。これも、絞り込んだラインナップでローンチすることをおすすめする理由のひとつです。フォーミュラの変更にも注意が必要です。韓国ヴィーガン認証院では、原料、原料の製造元、または製造工程が変更された場合に、変更申請が求められます。

市場別の訴求表示とラベル

「ヴィーガン」は一般に通常の化粧品の訴求として扱われるため、各市場の一般的な訴求表示のルールが適用されます。

  • EU:化粧品の訴求表示に関する法的拘束力のないEUのガイダンスでは、ヴィーガン向けの製品における「動物由来成分不使用」を、ほかの共通基準を満たしていれば認められるべき「不使用」訴求のひとつとして挙げています。
  • 韓国:化粧品法にはヴィーガンに特化した規定がないため、虚偽または誤解を招く表示・広告を禁じる一般規定が適用され、企業は事実に関する訴求を実証できなければなりません。大韓化粧品協会による業界の自主ガイダンスでも、ヴィーガン表示が扱われています。
  • 米国:FDAは化粧品について承認済みの訴求表示のリストを設けておらず、表示は真実であり、誤解を招くものであってはなりません。

2種類の表現は区別して扱いましょう。「ヴィーガン」や「動物由来成分不使用」は、自社の記録によって裏付ける訴求です。一方、「ヴィーガン認証済み」という表現やロゴの使用には認証が必要で、使用できるのは認証の対象となる製品に限られます。要件は変わることがあるため、市場ごとにラベルの文言を輸入業者または薬事コンサルタントに確認してください。

避けるべきよくある失敗

  • 「植物由来」を証拠とみなす。サプライヤーの「植物由来」という表示は出発点にすぎず、すべての構成成分が動物由来でないことの証拠にはなりません。
  • 香料と加工助剤を見落とす。これらについても、由来を示す書類を求めましょう。
  • ライセンスなしでロゴを使用する。認証マークは認証制度に帰属するもので、対象は認証を受けた製品に限られます。
  • 承認後にサプライヤーを変更する。原料の調達先が変わると、ヴィーガンとしての適合状況が変わる可能性があります。事前に書類を再確認し、認証機関に知らせましょう。

よくあるご質問

ヴィーガンスキンケアはクルエルティフリーですか?

必ずしもそうとは限りません。ヴィーガンは成分の由来を、クルエルティフリーは動物実験の有無を表します。一部のヴィーガン認証は動物実験も除外していますが、自己宣言によるヴィーガンの訴求は、動物実験までは対象としていません。

ヴィーガンスキンケアはハラールですか?

自動的にハラールになるわけではありません。ハラール認証は独自の基準を持つ別のプロセスであり、香料に含まれるアルコール由来の成分や、ハラールではない原料を扱う共用施設など、ヴィーガンの確認ではカバーされない点が対象となる場合があります。たとえばマレーシアでは、化粧品にハラールロゴを使用できるのは、その製品がJAKIM(マレーシア・イスラム開発局)またはJAKIMが認定した機関による認証を受けている場合に限られます。要件は市場によって異なり、頻繁に変わるため、該当するハラール認証当局に確認してください。

「ヴィーガン」と表示するには認証が必要ですか?

EUや韓国などの市場では、化粧品に関する法令は「ヴィーガン」という言葉を認証製品だけに限定していませんが、それでも訴求は真実であり、エビデンスによって裏付けられている必要があります。ロゴや「ヴィーガン認証済み」という文言を使用するには、認証が必要です。

まとめ

ヴィーガン化粧品を支えるのは、マーケティングの言葉よりも書類です。ヴィーガンとしてのポジショニングに適したフォーミュラから始め、すべての成分の由来を文書化し、製造ラインの管理についてメーカーと合意したうえで、市場や販売チャネルが求める場合には認証を取得しましょう。

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Hansolbioは、社内にR&D、生産、品質管理の体制を備えた韓国の化粧品OEM/ODMメーカーです。また、対象となるフォーミュレーションではヴィーガン認証を取得可能です。

ドラゴンフルーツ ボディローションをはじめとする、完成済みで量産対応のフォーミュレーションを揃えた当社のライブラリからお選びいただけます。どのフォーミュラがヴィーガン認証の対象となるかは、当社チームにお問い合わせください。既存フォーミュラをカスタマイズする場合、成分、香り、カラー、テクスチャー、訴求は、プロジェクトの要件に応じて調整できる場合があります。

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